お酒は毎日どのくらい飲みますか?
毎日飲む人、週末だけ飲む人、様々でしょう。
お酒は百薬の長とも言います。
ですが、飲みすぎると害にもなります。
それでは、お酒は薄毛に影響するのでしょうか。
お酒と薄毛の関係を見てみましょう。
お酒の飲みすぎは薄毛に影響する?
お酒は適量であれば、体に良い効果をもたらします。
血行促進、HDL(善玉)コレステロールの増加などです。
ですが、適量以上に飲みすぎてしまうと、体に悪影響をもたらします。
中性脂肪が増加したり、血圧の上昇や血糖値の上昇も起こります。
そして、薄毛の原因にも影響を及ぼす恐れがあります。
お酒の飲みすぎが薄毛にもたらす影響
アルコールは体に入ると、肝臓で分解されます。
まず、アルコール脱水素酵素(ADH)の働きで、有毒なアセトアルデヒドになります。
さらに、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きで、酢酸になります。
酢酸は、無害です。
酢酸は血液に乗って肝臓から離れ、筋肉や心臓へまわります。
そして、最終的に、水と二酸化炭素に分解されます。
それでは、お酒を過度に飲みすぎてしまうと、どうなるでしょうか。
肝臓では、分解しきれないほどのアセトアルデヒドが作られてしまいます。
そして、分解しきれなかったアセトアルデヒドは、そのまま体内を巡ります。
アセトアルデヒドは体内を巡り、悪心や嘔吐の原因になります。
このアセトアルデヒドという有害物質が、薄毛に影響してくるのです。
アセトアルデヒドは、薄毛の原因となる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」を増加させます。
このジヒドロテストステロンは、髪の発毛を阻害してしまうのです。
髪に必要な栄養とアルコールの分解に使われる
アルコールは肝臓で分解されます。
その際には、多くの栄養素も消費されます。
消費される栄養素には、髪の主成分「ケラチン」のもとになるアミノ酸「シスチン」・「メチオニン」も多く含みます。
さらに、ビタミン類が多く消費されます。
アミノ酸やビタミン類は、発毛にも欠かせない栄養素です。
アルコールの分解により、これらの栄養素が消費されてしまうと、発毛・育毛に必要な分の栄養素が足りなくなってしまいます。
アルコールの分解によって髪に必要な栄養素が消費されることは、薄毛になる要因のひとつと言えます。
糖質の摂りすぎによる血行不良
アルコールには、糖質を多く含むものもあります。
高カロリーなアルコールの摂取は、血液中の中性脂肪を増加させます。
中性脂肪が増えると、血液がドロドロになり、血行不良を起こします。
血行不良は、頭皮の血流も悪くします。
頭皮の血行が悪くなると、発毛に悪影響を及ぼしてしまいます。
睡眠の質が低下する
アルコールの分解で発生する、アセトアルデヒドは睡眠の質を低下させます。
「夜中に目が覚めてしまう」「十分眠ったはずなのに疲れがとれない」などの弊害が生じます。
睡眠の質の低下は、髪の成長にも影響が出てしまいます。
寝る前の飲酒は、薄毛の要因にもなっているのです。
お酒は悪者ではないが、過剰に飲むのは問題
お酒は「適量であればどんな良薬よりも効果がある」と言われています。
お酒と上手に付き合えば、良いこともあります。
飲みすぎてしまうと体に害になることも多いので、気をつけましょう。
適量の飲酒によるメリット
飲酒は少量であれば、良いこともあります。
例えば、気持ちをリラックスさせたり、ストレスの発散にもなります。
胃液の分泌が盛んになり、消化を助けるので食欲増進につながります。
血管が拡張し、血行が良くなります。
HDL(善玉)コレステロールを増加させ、循環器疾患の予防になります。
このように、お酒は適量ならば、良い効果も期待できます。
過度な飲酒によるデメリット
多量の飲酒は、体の害になることが多いです。
睡眠の質の低下、男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」の増加などがあります。
肝臓に負担がかかることで、肝疾患にも罹りやすくなります。
中性脂肪の増加、LDL(悪玉)コレステロールの増加にもつながります。
他にも、様々な臓器障害になる可能性があります。
短時間に過度の飲酒をすると、血中のアルコール濃度が急激に上昇することで急性アルコール中毒になってしまうこともあります。
長期間、過度の飲酒を続けると、アルコール依存症になる危険もあります。
お酒は飲みすぎを避けて付き合うこと
お酒は、少量であれば、良い効果もたくさんあります。
「適度な飲酒は1日平均純アルコールで20g程度」と言われます。
アルコール20gとは、ビール中瓶1本程度、日本酒1合程度にあたります。
飲みすぎを避け、上手に付き合うことをおすすめします。
まとめ
お酒は適量ならば、血行促進などメリットもたくさんあります。
血行促進は、薄毛対策にも有効です。
しかし、飲みすぎてしまうと、逆に薄毛の原因になってしまいます。
薄毛の原因は、過度な飲酒以外にも「運動不足」「睡眠不足」「AGA(男性型脱毛症)」などが考えられます。
薄毛の改善には、飲酒だけではなく、他の様々な原因も解消するのが良いでしょう。
もし、ご自身での薄毛対策に限界を感じているようでしたら、薄毛のオンライン治療も視野に入れてみるのはいかがでしょうか。
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